みなさん、こんにちは!
先輩日本語教師のYumeです。
このブログでは、日本語教師を目指すみなさんのために、役立つ情報をお届けしています。
今回は、海外で日本語を教えたい人のために、日本語教師としてデビューするにはどの国がおすすめか、先輩Yumeがお伝えします。
初めて海外で日本語を教えるとなると、不安はつきものですよね。
少しでも不安要素が少ない環境で、みなさんが日本語教師としてのキャリアをスムーズに出発できるように、この記事を書きました。少しでも参考になれば幸いです!
さらに、「日本語教師になりたいけど、そもそも需要はあるの?」というみなさんの素朴な疑問にもお答えします!
それでは、早速、見ていきましょう!
日本語教師初心者にとって働きやすい国は?
・渡航費が安い
・短い休みでも日本に帰りやすい
・必要な教材を日本から調達できる
まず、海外で働くためには渡航費用がかかります。勤務先から渡航費を出してもらえるところもありますが、自前で払わなくてはならないことも!日本から近いほど、渡航費は安くて済みますね。
例えば、ヨーロッパで働いていたら、3連休に日本に帰ろうなんて思いませんよね。でも、一番近い韓国なら、普通の週末を利用して日本に帰ることもできちゃいます!(先輩Yumeも経験済み^o^/)ホームシックになっても、すぐに日本の家族に会いに行けますよ。
新米日本語教師の頃は、試行錯誤で授業を進めていくので、途中で手元にない教材が必要になることがあります。私もそうでした。現地では日本語の教材が手に入りにくいですが、近い国なら気軽に日本に帰って、必要な教材を調達することができるのでいいですよ。
・教師の話をちゃんと聞いてくれる
・授業の邪魔をしない
・宿題やテストに真面目に取り組んでくれる
一般的に、アジアの国は、欧米よりも教師を尊敬する文化がありますね。特に、儒教の影響が強い中国や韓国では、日本よりも教師の権威がものすごく高いんです!新米日本語教師でも、何の疑いもなく学生が真剣に話を聞いてくれるので、授業を進めやすいですよ。
アメリカやカナダでは、学生が飲食をしながら授業を受けるのは珍しくありませんよね。さらに、教師の説明をさえぎって質問することも日常茶飯事!自分が慣れていない授業方法に対応するのは、新米日本語教師にとってハードルが高いと言えるでしょう。
中国や韓国、タイなどの学歴社会の国では、学生は宿題やテストに慣れているので、真面目に取り組んでくれます。一方、大学の授業料が無償の北欧の国では、学生が必要性を感じなければ、宿題やテストに取り組まないだけでなく、授業にすら来ないこともあるそうです!
・日本への憧れがある
・日本語学習熱が高い
・日本語を学ぶことでいい職が得られる
タイやインドネシアなどの東南アジアの国では、日本への憧れを持っている人が少なくありません。私たちは普段あまり意識していませんが、先進国として一目置かれているんです!日本で最先端技術を学んで、自分の国に貢献したいという若者がたくさんいますよ。
日本からの観光客が多いタイやベトナムでは、なんと現地の中学校や高校でも日本語が教えられているんです!現地で日本語を使う必要性が高い国では、日本語学習者の数も多く、日本語教育が熱心に行われています。
日本企業が多く進出している東南アジアの国では、現地の企業で働くよりも、日本企業で働いた方がはるかに高い給料をもらえるので、何とかして日本語を習得したいというモチベーションの高~い学生がたくさんいますよ!
海外での日本語教師の今後の需要
ここでは、国際交流基金による2015年度海外日本語教育機関調査の結果を基に、日本語教師の海外での今後の需要について考察していきますね。
日本語は、世界で7番目に多く学習されている言語
現段階で最新の2015年の調査では、海外ではなんと約365万人もの人が日本語を勉強しています。前回調査2012年の約398万人より若干減っていますが、1979年の調査開始以降、日本語学習者数は28.7倍に!
日本語は世界で7番目に多く学ばれている言語で、アジアの言語では中国語に次いで2番目に学習者が多い言語です。(The world’s languages, in 7 maps and charts 2015 The Washington Post)
日本の経済成長と共に日本語の需要は伸びてきました。GDP世界3位をキープしている現在でも、日本語の需要はまだまだあると言えます。2018年の国際交流基金の調査結果が発表され次第、追ってお伝えしますね。
東アジア約50%、東南アジア約30%
海外の日本語学習者数の割合を地域別に見ると、東アジアと東南アジアでなんと全体の約80%を占める結果に!日本語教育の需要は、この2つの地域に集中しています。
東アジアの中国、韓国、台湾では、いずれも学習者数が減少しているのに対して、東南アジアのタイ、ベトナム、フィリピンでは、学習者数が急増しているので要チェック!
日本語教育の需要は、日本との経済関係に比例します。かつては韓国と中国が主な日本語教育先でしたが、近年はASEAN諸国との経済関係が強化されているため、今後、東南アジアでの日本語教師の需要がますますアップするでしょう!
1位.中国 2位.インドネシア 3位.韓国
日本企業の海外進出が多い国ランキング1位でもある中国で、日本語が最も多くの人に学習されています。現地の学校での英語教育の強化により、2012年より2015年の日本語学習者数は減少していますが、日本語教育機関の数は増えているので今後も注目!
日本企業の海外進出が多い国5位のインドネシアでも、日本語学習者が多いんですね。なんと2012年の調査から韓国を抜いて、日本語学習者数の多い国2位に!2019年には、日本の支援でインドネシア初の地下鉄が開業し、今後も日本との経済的協力関係が期待されます。
2009年の調査で日本語学習者数の多い国1位だった韓国が、2012年と2015年の調査では3位に後退!現地の学校での英語教育の強化と少子化の影響で、日本語学習者も日本語教育機関も年々大幅に減少しています。それでも人口10万人あたりの日本語学習者数は世界2位!
まとめ
先輩日本語教師Yumeの経験と国際交流基金の調査を基にまとめました。
みなさんが海外でスムーズに日本語教師デビューできることを願っています!
近い国:韓国、中国、台湾
教師が尊敬される国:中国、韓国、タイ
学習者のモチベーションが高い国:インドネシア、タイ、ベトナム
・海外の日本語学習者365万人、日本語は世界で7番目に学習者が多い
・日本語学習者の地域別割合は、東アジア約50%、東南アジア約30%
・東アジア(中国、韓国、台湾)の学習者数は減少傾向
・東南アジア(タイ、ベトナム、フィリピン)の学習者数は増加中
・今後の日本語教師の需要は、東アジアから東南アジアへ移行する見込み
これから日本語教師を目指すみなさんも、以上の情報を参考にされてくださいね!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。